無料で実施できる!効果があった飲食店マーケティング施策3選

当コラムではナイトから一般まで様々な飲食店の集客を支援している代表が、無料で効果が出た施策をご紹介します!基本的に無料で出来る施策はやっておいて損はありません。その中でも重要度に分けて、集客に直結するものをピックアップしてみました。
すでに「この施策は実施したことがあるな」「この一歩先の運用をしたい」という方は是非当社にお問い合わせください。
アクションプランの策定とスケジュール組みまでは無料で実施しますので、アクションプランだけでも持ち帰っちゃってくださいね!それでは見ていきましょう!
重要度★★★Googleマップの登録と情報入力

まずはGoogleマップの登録です。こちらは実施済みの方も多いと思います。いわゆるMEO(マップエンジン最適化)のことです。
「堺東 寿司」「梅田 ランチ 予約」などとユーザーがGoogleマップで検索した時に上位で自分の店舗が表示されるように対策をするものです。
中でもコア(必須級)な設定の一部をご紹介します。
NAP情報の統一
N=名前
A=住所
P=電話番号
の情報のことです。当たり前と思うかもしれません。
しかしここでいう「統一」は「インターネット上に落ちている情報との統一」を指します。
食べログに掲載している店名が「食事処ーレベルー」なのに、Googleマップに掲載している店名が「食事処-レベル-」だとダメですよ、ということです。
上記の例では「全角スペース」と「半角スペース」に違いがあります。このようなデリケートな表記まで気を付けて見る必要があります。
「ラウンジ」や「バー」、「ダイニング」の表記1つをとっても「Lounge」「Bar」、「Dining」と日本語と英語が媒体によって入り混じっている可能性がありますし、「BAR」と大文字のみの表記のパターンもあります。
弊社の代表伊藤は自分のことを「表記警察」と自称しておりますが……(笑)
こうした表記の「日本語」「英語」、「半角全角」、「4-1」なのか「4丁目1番」なのかは重要な評価基準になりますので是非ご確認くださいませ。
代理店の方は、自分も「表記警察」の一員になったつもりでお客様の媒体情報を確認しましょう!
口コミの獲得
次いで口コミの獲得です。なかなか書いてもらうことが難しいかもしれませんが、ここでは口コミを書いてもらうべき合理的な理由をご紹介します。
①代理店を入れても限界がある
1つ目は「MEO対策」に関する観点です。「お客様のGoogleマップを強化すれば3ヶ月で『青森市 ジム』で1位に表示させることができます」という提案を耳にしたことがあると思います。
しかしニッチな市場を除いて、口コミの数が少なく、低評価の口コミがある状態では上位化はほとんど不可能です。
代理店は売上のために提案をしますし、営業部隊と運用部隊が別であるケースが9割方なので、よく見る「運用担当が困るパターン」ですね。
このような提案は双方にとって良くない結果をもたらすので「まずは口コミを1件でも多く書いてもらう」ことを目指しましょう。ただし、Googleのガイドラインでは口コミの記入に対して報酬やインセンティブを提供することは禁止されているので要注意です。
ガイドラインリンク

とはいえ「Googleマップの口コミ投稿で煮卵サービス!」のような宣伝は未だになくなりませんよね。。。
このような違反行為無しで、「書きやすいようにQRコードで口コミ記入がしやすいようなPOPを設置する」などは有効な施策です。とはいえ一番数が増えたのは「お願いする」ことだったので、是非お願いしてみてください。
②悪い口コミが書かれる可能性がある
どれだけクリーンで満足度の高い運営をしていても、快くない口コミを書かれることはあります。そうした際に、後述するように削除申請を出すことはできますが、消すことができない口コミもあります。少しでも良い口コミを集めておかないと、悪い口コミが目立ってしまい機会損失に繋がります。
公式サイトと連携させる
最後は少し特殊な内容になります。あくまで私の経験則にはなりますが、実店舗運営でGoogleマップからの効果を最大化したい場合にホームページの作成は必要不可欠です。
というより、「あった方が伸ばしやすい」です。Googleマップの強化のみで苦戦していたアカウントに対し、ホームページを作成してリンクを連携させてから数値改善がされるということを何度も目にしてきました。
ホームページも作るだけ無駄ではなく、以下のメリットがあります。
①お店に懸ける想いを伝えられる
②正確な情報の発信源と認識させることができる
③求人情報を載せやすい
①では「どんな気持ちでこの場所でやっているか」や「お店を通してお客様にどう感じて欲しいか」を伝えることで信頼感に繋がり、来店や求人応募に繋がりやすい傾向にあります。
②は数値化できない面でのメリットです。別媒体だけで情報発信をしていると、情報更新があった際に全ての媒体で情報を統一できなくなることが多いです。自店舗の担当者が辞めたり、急遽営業時間を変更したりする際ですね。媒体ごとに情報が異なると、何となくホームページに書いている情報が正しいと思うユーザーが多いんです。
そして特に③は恩恵が大きいです。アルバイトの募集をしたい時に、大手のインディードでは申請や掲載確認に時間がかかるケースも多く、記載項目も多いのでリリースに時間がかかります。細かい情報の変更が容易である点と、公開速度が速い点がメリットです。ただ求人目的でホームページを作成する場合には、ホームページ以外で自店舗が認知されている必要があるので要注意です。誰も知らない店舗のホームページを作っても、店舗名で検索する人がそもそもいないですからね。SNSや他媒体の受け皿としてホームページがある状態が理想です。
※特にナイト系の求人では、媒体に掲載できる報酬の上限が決められている場合もあります
重要度★★InstagramアカウントとMetaビジネス連携

2つ目の内容も必須級ですが、作成までは出来ていても連携は出来ていない方が多いでしょう。
Metaビジネスの連携を完了させていると広告を配信したい時により詳細な設定ができるようになります。半年~1年ほど前から、Instagramのアカウントのみ(アプリから)でも広告出稿が可能になりました。広告を出したい範囲・年齢・興味関心がカンタンに選択可能です。
予算と日数の設定
ただアプリから出稿する場合は1日の予算もアプリ側が指定した幅で出す形式になります。
合計で50,000円の広告予算を見込んでいて、「1日5,000円で10日間広告を出したい」となったときにはMetaビジネスからの出稿の方が適しています。アプリから設定すると以下のキャプチャのように1日の予算が決まっている(機械側で設定している)ので、融通が利きづらいです。
※以下はInstagramアプリの広告設定画面です。予算と期間は〇のバーを調整する形式になり、詳細な金額は機械の方で決められます。ちなみに10日のバーを右に1つ動かすと15日になり、1日単位の設定が出来ません。


「とにかく広告が出ていればいい」という事業者の方にはオススメです。一方で簡単に出稿できてしまう分、アカウントにログインできる全員が広告を出稿できてしまうので若干のリスクはあります。
以下はMetaの広告設定画面のキャプチャです。こちらでは予算や日数と時間まで手動で設定できます。例えば「20日17時~のイベントに合わせて広告を出したい」となった際に、アプリ側で20日までの出稿と設定すると20日の19時や23時頃も広告が出ていることになります。

こうした予算の無駄遣いを防ぐためには、少し難しいかもしれませんがMetaビジネスから広告を出すのがコスパがいいです。(他にも要素はたくさんありますがここでは割愛します)
事業者様からよくいただくご質問
またよく事業者様からご質問いただくもので、「この金額を出したらどのくらいの回数表示されますか?」というものがありますが、それは上のキャプチャの「1日の結果(推定)」という部分からご確認いただけます。
これは広告を出す範囲や予算、ターゲティングによって変わるので、気になる方は当社にラフにお問い合わせください。代表の伊藤がサクッと出してお渡しします。(所要時間5分)
他には「大学生だけに出せますか?」「〇歳~〇歳の男性だけ出せますか?」などのターゲティング関係のご質問が多いです。細かすぎるものを除いてほとんどが設定可能です。

上記キャプチャはざっくりと作成したものですが、このような粒度で設定が可能です。ご自身の集客や求人目標に合わせた運用を行いましょう。広告は無料ではないですが、設定までは無料なので取り上げました。また、初めて設定する場合には時間がかかるので駆け込みで設定する前に余裕をもって準備しておきましょう。
重要度★★★店頭での対応

最後はおまけですが見方によっては1番重要なポイントです。どれだけ販促に力を入れても、現場のことを悪く書かれたクチコミで台無しになってしまう、ということはよくあります。しかも悪いクチコミによる機会損失は「わからない」点が痛いですよね。一部解消するためのソリューションも紹介するので是非最後まで読んでいってくださいね!
店頭接客による重要性
極めて大事です。経営者や店長の皆様だけでなく、「あのお店は店員さんの感じが悪いからもう行くのやめよう」なんてザラです。私は悪い時に口コミに書き込むことはしませんが、行くことはなくなります。(笑)
例えとして正しいかは委ねますが、途中まで「すごくいい居酒屋だ」と気に入っていたのに「2杯目からウーロンハイを頼んだらめちゃくちゃ濃い」「料理の画像には卵黄が乗っかっているのに実物には乗っかっていない」「トイレに入ったら和式だった」みたいな感じです。全て実体験です。
卵黄なんて「優良誤認」にあたる可能性が極めて高いですからね。和式トイレは私の地元で実際に遭遇しました。男が行く分にはいいですが、女性を誘いづらいですよね。ただ、昨年末に行ったところリフォームされていたので、店主の方はお金の使い方が素敵だなと感動したことを覚えています。
悪いをあらかじめ打ち消していく
悪い口コミは、そのきっかけが「サービス品質」にあるのか、「接客品質」にあるのか、その他の「店舗品質」にあたるのか、考えられる点は先んじて解消すべきです。以下のような課題があるにも関わらずweb集客を行っても、店舗運営は長続きしません。
・サービス品質・・・ドリンクがまずい(極端に薄い、濃い)、料理の見栄えが悪い
・接客品質・・・従業員の態度が悪い、奥から笑い声が聞こえて不快、平然と遅れて持ってくる
・店舗品質・・・アクセスが悪い、いつやっているかわからない、トイレが汚い
「品質」の定義を「次は行きたく気持ちをいかに起こさせないか」とした場合は、「支払方法が現金だけ」も品質の一部に含まれるかもしれませんね。
こうした悪い点は「OPEN前から予想できる訳がないじゃないか」と思われがちです。そんな時は同業種のGoogleマップや予約サイトの口コミ、夜のお店の場合は掲示板を見てみましょう。悪い口コミのジャンルはある程度同じなので、それが起きないように店舗のマニュアルに落とし込むとスムーズです。
嫌がらせや身に覚えのない口コミの対処法
たまにあるのですが、Googleマップの場合は「口コミを報告」できます。該当の口コミを開いて右側にある赤枠のマークを押してください。スマホの場合は「・・・」と黄色く塗った部分です。


このボタンを押すと報告するかどうかのボタンが出てきますので、報告を押すと以下の選択肢が出現します。該当するものであれば数日で削除され、Gmailに削除報告が届きます。ちなみにアカウントの管理者でない方でも削除申請は可能です。

削除できるのは暴言がほとんどで、本当に経験したような口コミが書かれている場合には削除が難しいことが多いです。何度も送信はできますが、1回目で消えない場合は消えませんね。
他に消えたケースは「以前は〇〇のテナントが入っていた」となぜか低評価を付ける口コミです。これも高確率で消えます。
上記を踏まえ、消せない口コミも一定数あるので常に口コミを増やし続ける取り組みは必要です。増やす方法は前述しています。
まとめ

こちらの記事では飲食店事業者の方に向けた無料で出来る施策をご案内しました。とはいえ、調べながらやるのは面倒だったり、丸投げしたい方の方が多いと感じます。
しかし、事業者様からは「営業がかかってきても取り合わない」「金額が高い」「信頼できるかわからない・怪しい」と感じている方が多く、そういった声を聞きます。これは皆様が過剰なのではなく、web業界の悪い慣習やサービス品質が原因です。
「最初は契約してホームページを作ってもらったけどよくわからなくて放置している」「MEOの営業電話がめちゃくちゃ多いけど、初期費用が10万する」「保守費用で数万円支払っているが、全ての作業で別途費用を請求される」などなど……
知見があれば簡単に支援を始めることが出来るからこそ、悪い営業が横行しているように感じます。
当社は、お客様が「本当に必要なサービス」を「適正価格で」お客様に提供することで業界を刷新することにチャレンジしています。一度はwebの力を頼ろうとしたものの、相性の合わない会社にあたったことで打ち手がわからなくなっている事業者様の支援をしているので、お気軽にお問い合わせください!